Archive for 10月, 2005

パンク

土曜日, 10月 29th, 2005

パンクの修理が終わった後に良く聞かれるのですが、パンクの仕方は、実は『してしまった』より『させてしまった』という事のほうが圧倒的に多いのです。

現在、当店におけるパンク原因の割合で最も多いのが、【すりぎれ】です。
このすりぎれは、文字どうり、擦れて薄くなったところが切れて穴が開いてしまう事なのですが、では、なぜこのような事が起きるのでしょうか?
その原因は、いたって簡単なことなのです。タイヤの空気不足で常にタイヤが潰れながら走っていると、タイヤの内側とチューブの表面が常に擦れて、ぼろぼろと削れて行くからです。
ひどいものになると、タイヤの中からチューブの削りかすが、大さじ2杯分くらい出てくることもあります。(当然チューブ交換)

以前、虫ゴムのところでも触れましたが、空気不足は、良いことは、あんまりありません。
空気は、適正圧を守ってこまめに入れておけば、こんな事態になって余計な出費が出てしまうことを予防できるのです。

で、次に多いパンクの原因は、【リムうち】です。
スポーツ車に乗ってる人は、【スネークバイト】なんて言葉を聞いたことがある方もいると思いますが、同じ意味です。
勢い良く段差に乗り上げたり、二人乗りしたりすると、比較的簡単に味わえるパンクのひとつです。(爆)(-●-●-)/
特徴は、スネークバイトと呼ばれるところからわかる通り、蛇にかまれたように二箇所同じように穴が開きます。
リムと、地面にはさまれてぷつっと、切れるように開いてしまうので、パンクで貼っても、貼った中からじわじわ切れが広がってきて、再度パンクしてしまうことが多いので、この手のパンクもチューブ交換が望ましくなってしまう事と、中には、タイヤまで大穴を空けてこられる方がいますので、ただのパンクと思いきや、金額が余計にかかってしまうことがあるので、要注意です。

どちらのパンクも、普段のちょっとした点検や、走り方(二人乗りは法律により元々禁止!)によって、ほとんどゼロに出来ます。
わたくしごとですが、小学生時代から自転車に乗ってますが、リムうちと、すりぎれは、一回もありません。
画鋲や、枯れ枝でパンクしたことはありますが・・・
半年に1回くらいのペースでパンクする人は、走り方やタイヤの空気圧の点検を気をつけてみると良いかもしれません。

宮田工業

金曜日, 10月 21st, 2005

宮田工業のクリックフォールディングアクションワンを、お客様の要望で、カスタムしました。

ブロックパターンのタイヤに始まり、ハンドルバー、グリップ、ブレーキレバー、ワイヤー、シートピラー、ブレーキシュー、キャリア、ペダルetc・・・

この手の自転車は、タイヤの扁平が変わると、自立できなくなってしまうことが多いのですが、スタンドの角度を曲げて調節してクリヤーできました。

宮田工業の生産予定の遅れにより、お客様にご迷惑をおかけしてしまいましたけれど、仕上がりはばっちり出来ましたので喜んでいただけると思います。


サイクルショー

火曜日, 10月 18th, 2005

世界中のいろんな自転車が、一堂に集まり、毎年熱気ムンムンです。試乗車コーナーもあり、ご家族で楽しめるイベントだと思いますので、皆様行ってみてはいかがですか?

ちなみに、スタンプラリーが毎年あるんですが、私は、過去必ず入場料以上の賞品が当たってます。
偶然かもしれませんが、倍率は、低いのかもしれませんので、もし今年もやっているようでしたら、チャレンジすることをお勧めします。

CENTURION BACKFIRE 400 

金曜日, 10月 14th, 2005

今年、当店人気ナンバーワンMTBのバックファイヤー400をカスタムしてみました。
カスタムといっても、あえてフロントフォークのみとし、後からいじる楽しみを残した仕様です。
一般にはフロントフォークをいじることは、あんまり馴染みが無いと思いますし、部品交換時における心理的ハードルも高いと思いまして、今回当店のコンセプトモデルとして限定1台で販売させていただきます。
写真ではブルーの部分がやや薄くなってしまいましたが実物は、少し濃い目の鮮やかなブルーです。
シルバーの部分はブラッシュ加工といって、パイプに対して垂直方向に薄い筋が付けてある加工になっております。

お買い得な価格設定となっておりますので、ぜひお問い合わせください。
フォークはTESTACHカーボンフォーク(定価 26,775円)自転車本体価格(定価65,100円)サイズは410mmとなります。

ほかのカスタムバイクと一緒ですが、この自転車で出来ると言う事は、お好きな自転車で同じカスタムが出来ます。ご相談くださいね。

使い捨て歯ブラシ

火曜日, 10月 11th, 2005

やらかめ、はため、ふつう、毛先がとんがっているもの、丸くなってるものグリップが良い物?
色々ありますけど、使い捨てはブラシを毎日使っている人は、いないですよね?
毛先は、痛いし、すぐ毛が開くしぽろぽろ抜けてくるし…
でも磨こうと思えば、2~3週間ぐらいなら、どうにか磨けそうですよね?

自転車もそうなんです。
安い自転車(ギヤ無しで1万円以下くらい)と言うのは、まさに使い捨てはブラシ感覚なんです。
確かにペダルを回せば前には進むかもしれませんが、はっきり言ってそれだけなんです。
歯ブラシでたとえると、磨けはするけど、痛いし磨き残しだらけと言ったところでしょうか…
お客様の多くは、安いので良いとおっしゃいますが、実際に乗っていただいていくうちに、重いし前の自転車のほうが良かった。という方が多いのです。
古い自転車は、カラカラと良く進みますし、体にもなじんで、良く感じるものなのです。
でもそれ以上に、昔の自転車は作りが良かった。
非常に良かった!!!
普通の自転車でも、1台3~6万円位してましたし、良いのは当然?
今は、ほんとの意味で、自転車が安くなって来てますので、ぜひちょっと足して、ちょっと良いものに触れてみてはいかがですか?

折り畳み

木曜日, 10月 6th, 2005

一つ前のブログに書きましたが、こいつも誤解が多い車種です。

最近の折り畳み自転車の生息割合

0.3%=ハイエンドモデル(文句のつけよう無し)
13%=ミドルグレード(用途に合った物を選べば最高です)
28%=一般普及グレード(折り畳み車の恩恵を受けられるギリギリ)
50%=新車のうちから、鉄くず並(うちでは、扱ってません)
8.7%=その他(旧車etc…)

サイクルプラザコバヤシ調べ(フィクション)

と言うのは冗談ですが、たたみ方や用途で、無数に感じる折り畳み自転車の車種ラインナップは、一気に絞られます。(実は)

たとえば、ミヤタの、クリックフォールでリングアクション1は、たたむのも簡単ですし、ゴルフバックが置けるスペースさえあれば、立てておける実に便利な自転車なのですが、いかんせん、重量が重い!車輪が小さい!

たたむときには、持ち上げる必要がないので、玄関の中に入れておいて、ちょこっとお出かけするときに使うっていうには、ほんとに最高です。

でも、電車やバスに乗って旅行に担いで行く人や、長距離をスポーツ的に走る人には、足かせ以外の何者でもないのは、説明するまでもないと思います。

と言うように、用途と、車種が合ってないと、辛いだけになってしまいがちです。(形が好きっていうのであればどれでもOK)どういう風に使うのか良く考えて、その用途に合っているものはどれなのかぜひ見つけてくださいね。
もちろんそのためのお手伝いは、しますから。

パソコン

火曜日, 10月 4th, 2005

ショッピングや、ちょっとした案内状製作、ゲームetc…いろいろいじってると時間を忘れてしまうこともしばしば・・・
キーボードとマウスで、全てを支配する世界には、誰にでもある支配欲や知識欲を満たす全ての要因があるような気がしてしまいます。(僕だけ?)
でも所詮、それらはバーチャルな世界、それらは、誰かが居心地良く作った空間ですし、それらを作り出すからには、何かしらの利益があるからです。
たとえば、自分の子供の成長を誰かに知ってもらいたいから、育児に関して誰かに相談に乗ってもらいたいから、育児サークルホームぺージを作る人もいるし、車が好きで、同じ車に乗っている人同士情報交換の場として、掲示板をスレ立てして仲間を増やす人たちなんかは、代表的な例ですよね。
ダークサイドな例としては、自殺や、殺人専門の掲示板やホームページの問題なんかもテレビをにぎわしてますよね。

でもそれらは、バーチャルなもので鵜呑みにするには、あまりにも行過ぎた表現のものが多いと思います。

ぼくは、ほかの事はわかりませんが、最近自転車関係のホームページを見ていると、勘違いと誤解と自己主張と虚像がメインに作られたものが多く感じてなりません。

確かに、人それぞれ価値観が違って当たり前ですし、顔を見て言葉を交わすわけではありませんから、そこには多くの誤解があるのかもしれません。
でも、最近の流れとしては、ブームをうわさで作ってるようなところがあるような気がしますしね。

たとえば、初めてスポーツ車を買おうかなと、ご来店いただいた御客様の大半は、『クロスバイクってどれ?』と、聞かれます。
なぜなのかを聞くと、大抵『色々ネットで調べたらクロスが良さそうだったから』との回答が帰ってくるからなのですが、良く話をお伺いすると、用途や使い方に合ってない場合が多いのです。
我々は、日々こういった誤解を解いてお客様の本当に利益になる自転車は、どれなのかを一人一人に合わせて、お選びしてます。

確かに商業的には、クロスバイクは売りやすくて、魅力的な商品(万能的なイメージの商品に見える)なのかもしれませんが、それらのプロモーションのおかげで、我々は日々自転車を売る前に、誤解を解く作業からしなければなりません。

スポーツ車を例に挙げて書いてしまいましたが、一般車にも同じことが言えると思います。

インターネットは、楽しく便利な道具ですが、入り込みすぎると本質がわからなくなってしまいます。実際に触れて確かめて、実感してみるとほんとに、良く解かりますよ。

何かに(自転車限定)疑問を感じたら、ぜひ一度ご来店ください。

こんな事書いていて、そういう自分は、どうなんだ~?
来店を、促してるだけだろ~って言わないでくださいね。(爆)

普通?  くろすばいくとまうんてんばいく

月曜日, 10月 3rd, 2005

なぜでしょう。

この二車種は、どうも混合されがちです。
しかも誤解されやすい車種なのです。
そもそも、クロスバイクの定義自体もあいまいですし、一般の方が見た場合、ハードでないマウンテンバイクが、クロスバイクに見える様で・・・

でもちょっと待った~!
最近、この手の自転車でのトラブルが増えています。

その一、
クロスバイクの場合、
『なんか後ろの車輪がぶれてるみたいなんですけど~』
『これは、スポークが折れてますね~』
『えっ!まだ買って半年も経ってないんですけど!』
『いやいや、乗り方の問題だと思います』
『普通に乗っていただけだよ!』
 
上記の例は、典型的なトラブルの一例です。
何が問題なのかと言うと、『普通に乗っている』と言うことが、トラブルを起こす原因なのです。
そもそも、クロスバイクの車輪の規格は、ロードレーサーなどと同じものです。その車輪に、少し太めのタイヤを入れて、マウンテンバイクのパーツを使ってくみ上げたものが一般的にクロスバイクと呼ばれるのですが、これが、一般の方が見ると、マウンテンバイクの”普通用”などと見えるようです。
でも、このクロスバイク車輪はロードレーサー!
車輪強度は、一般車の65~80%くらいしかありません。
その車輪に、”普通”に乗ること自体、壊れる原因なのです。

自動車で、スピードを落とさずに、段差をボコボコ乗り越えて走り回る人はいませんよね。自転車は、そんなことを、常にされているんです。
ましてや、スポーツ車の端くれである、クロスバイクで”普通”に乗って走るって事は、リムや、スポークにかなりの負荷がかかります。

いくら安くても、マウンテンバイクに見えても、スポーツサイクルですから、”普通”に乗らないでくださいね。

その2、
マウンテンバイクの場合、
『最近、よくギヤが外れるのですが』
『ん”っ!  ギヤが磨り減ってる!!!』
『まだ、3ヶ月しか経ってないんですけど!!!』
『普段どういう風に漕いでますか?』
『普通に漕いでますけど…』

このケースも、”普通”と言うことが、キーポイントになります。

よくお話をお伺いすると、ギヤは、一番重いところから動かしていないとのこと、では、なぜこんな事が起きたのでしょうか?

一般的に、マウンテンバイクのギヤ比は、軽めにできています。しかも、同じ26インチでも、一般の26インチの自転車よりも実は、車輪が一回り小さめになっています。(WOとHEの違い)
この二つの相乗効果で、一般の方にとってはギヤ比がとても軽く感じてしまうらしいのです。
しかしながら、重いギヤで走ると言うことは、後ろのスプロケットの小さい方を常に回すことになるのです。小さいギヤは、12丁前後の枚数です。チェーンがかかって、しかも力が加わるのは、3~5丁です。そのギヤに、全体重がかかるのです。(しかも、オイル無しの状態)ギヤを変えないと言うことは、止まってしまったら、立ち漕ぎでもしないと、発車できないので、ゴリゴリ削ってしまうのです。

立場や、世界観の違い
知識不足や誤解

身近なものだけに、気をつけていないと、見落としたり気づけない事って意外と多いですよね。
いずれにしても、たかが自転車されど自転車、自転車と言うより、スポーツ用品であることを忘れずに。