Archive for 10月 3rd, 2005

普通?  くろすばいくとまうんてんばいく

月曜日, 10月 3rd, 2005

なぜでしょう。

この二車種は、どうも混合されがちです。
しかも誤解されやすい車種なのです。
そもそも、クロスバイクの定義自体もあいまいですし、一般の方が見た場合、ハードでないマウンテンバイクが、クロスバイクに見える様で・・・

でもちょっと待った~!
最近、この手の自転車でのトラブルが増えています。

その一、
クロスバイクの場合、
『なんか後ろの車輪がぶれてるみたいなんですけど~』
『これは、スポークが折れてますね~』
『えっ!まだ買って半年も経ってないんですけど!』
『いやいや、乗り方の問題だと思います』
『普通に乗っていただけだよ!』
 
上記の例は、典型的なトラブルの一例です。
何が問題なのかと言うと、『普通に乗っている』と言うことが、トラブルを起こす原因なのです。
そもそも、クロスバイクの車輪の規格は、ロードレーサーなどと同じものです。その車輪に、少し太めのタイヤを入れて、マウンテンバイクのパーツを使ってくみ上げたものが一般的にクロスバイクと呼ばれるのですが、これが、一般の方が見ると、マウンテンバイクの”普通用”などと見えるようです。
でも、このクロスバイク車輪はロードレーサー!
車輪強度は、一般車の65~80%くらいしかありません。
その車輪に、”普通”に乗ること自体、壊れる原因なのです。

自動車で、スピードを落とさずに、段差をボコボコ乗り越えて走り回る人はいませんよね。自転車は、そんなことを、常にされているんです。
ましてや、スポーツ車の端くれである、クロスバイクで”普通”に乗って走るって事は、リムや、スポークにかなりの負荷がかかります。

いくら安くても、マウンテンバイクに見えても、スポーツサイクルですから、”普通”に乗らないでくださいね。

その2、
マウンテンバイクの場合、
『最近、よくギヤが外れるのですが』
『ん”っ!  ギヤが磨り減ってる!!!』
『まだ、3ヶ月しか経ってないんですけど!!!』
『普段どういう風に漕いでますか?』
『普通に漕いでますけど…』

このケースも、”普通”と言うことが、キーポイントになります。

よくお話をお伺いすると、ギヤは、一番重いところから動かしていないとのこと、では、なぜこんな事が起きたのでしょうか?

一般的に、マウンテンバイクのギヤ比は、軽めにできています。しかも、同じ26インチでも、一般の26インチの自転車よりも実は、車輪が一回り小さめになっています。(WOとHEの違い)
この二つの相乗効果で、一般の方にとってはギヤ比がとても軽く感じてしまうらしいのです。
しかしながら、重いギヤで走ると言うことは、後ろのスプロケットの小さい方を常に回すことになるのです。小さいギヤは、12丁前後の枚数です。チェーンがかかって、しかも力が加わるのは、3~5丁です。そのギヤに、全体重がかかるのです。(しかも、オイル無しの状態)ギヤを変えないと言うことは、止まってしまったら、立ち漕ぎでもしないと、発車できないので、ゴリゴリ削ってしまうのです。

立場や、世界観の違い
知識不足や誤解

身近なものだけに、気をつけていないと、見落としたり気づけない事って意外と多いですよね。
いずれにしても、たかが自転車されど自転車、自転車と言うより、スポーツ用品であることを忘れずに。